【山火事】岩手沿岸南部で相次ぐ山火事 これまでの経緯
山火事は2月19日に大船渡市、25日は陸前高田市でも発生しました。1週間あまりで相次いだ山火事。26日までの経緯をまとめました。
19日に大船渡市三陸町綾里で発生した最初の山火事。
防災無線「19日に発生した三陸町綾里田浜下地内の林野火災は、鎮圧しました」
少なくとも324ヘクタールを焼いた山火事は、発生から7日目の25日午後3時5分、ようやく鎮圧。人的被害もなく火事現場周辺の避難指示も解除され、安心したのも束の間。
およそ30分後の25日午後3時半ごろ、陸前高田市小友町で山火事が発生し、隣接する大船渡市末崎町まで延焼が拡大しました。周辺の233世帯546人に「避難指示」が出され、最大で39世帯76人が避難しました。
住民(25日夜)付近に住む親子
親「結構(家の)真裏の方で燃えているのを見て避難したので」「寝れるか心配だよね」
子「寝れるか心配になっちゃう」「家が火事になってほしくない」
ヘリからリポート
「山火事の発生から一夜が明けた山林の上空です」「いま自衛隊のヘリが上空から散水を行いました。周辺に住宅も見られる場所で散水を行いました」「消防のホースが張り巡らされていて焼け焦げた木が倒れています木から煙が上がっているのがわかります。まだ火がくすぶっているのでしょうか」
その後、消防が確認した結果、残っている火は確認されなかったため、26日正午、鎮圧が発表され、避難指示もすべて解除されました。
2つ目の山火事も鎮圧となり、消防団が残り火の確認作業を進めている矢先・・・大船渡市側の消防団が慌てて飛び出していきました。
26日午後、大船渡市赤崎町合足(あったり)の水門付近で、新たな火災が発生したのです。大船渡市は、午後1時11分に防災無線で市民に火災を周知し、午後2時14分に市内三陸町綾里地区の全域、850世帯2060人と赤崎町合足地区23世帯54人に避難指示を出しました。
合足漁港近くの県道付近の林野が燃え広がり、県道9号線では交通を規制。警察によりますと、さらに北東側の三陸町綾里の小路地区と田浜地区でも火災が発生し、複数の住宅が燃えました。
岩手県は、この火事を受け、午後2時に災害特別警戒本部を設置、情報収集にあたっています。
相次いで山火事が発生している大船渡市。岩手県沿岸南部には、強風注意報と乾燥注意報が出されていて、気象台では火の取り扱いに注意を呼びかけています。