岩手県遠野市で25日、記録的短時間大雨情報が出され、住宅などが浸水する被害が出ました。

　県内では大気の状態が非常に不安定になっています。

　27日にかけて大雨となるところがある見込みで、土砂災害などに注意・警戒が必要です。

　住人
「いつもと違う水の流れ方。急に(水が)来た。脇の土台から浸水して…」

　県内では25日、午後5時10分までの1時間に遠野市の西部付近でおよそ100ミリの猛烈な雨が観測され、記録的短時間大雨情報が発表されました。

　山口知己記者
「床上浸水などの被害に見舞われた遠野市の宮守町です。 一夜明けた26日、浸水した家、 店の泥だし作業が行われています」

　大雨に見舞われた遠野市内。

　こちらの商店では、住人がタンスなどを外に出して乾かしていました。

　店の中の床には、奥の方まで泥水の跡がついていました。

　被害にあった住人によりますと、山側にある水路から水があふれ、そこから低い位置にある店に水が流れ込んできたということです。

　住人
「あれ、ぶわっときて、ぼこぼこぼこーと(水が)入ってきて、うわー大変(販売用の)教科書があったから、とにかくテーブルの上にあげて…」

　遠野市によりますと、市内では住宅など建物16棟に床上または床下の被害が出ました。

　県内は、暖かく湿った空気の影響で大気の状態が非常に不安定になっていて、27日にかけて雷を伴った激しい雨が降り大雨となるところがある見込みです。

　27日午後6時までの24時間に降る雨の量は多い所で、内陸、沿岸北部・南部いずれも80ミリと予想され、土砂災害や低い土地の浸水などに注意、警戒が必要です。

　そして、気になるのは台風の影響。

　強い台風10号は日本の南にあり、進路によっては30日から31日にかけて県内に最も近づく見込みで、雨や風などが強くなるおそれがあります。

　なお、JR東日本は26日、東北新幹線について、今のところ平常通りの運行を予定していると発表しました。