【マダラ不漁 まつり関係者苦悩】かつて日本一の漁獲量誇った宮古 岩手
宮古市はかつて、マダラの漁獲量が6年連続で日本一を記録したことがあります。しかし、ここ数年は深刻な不漁が続いています。宮古支局佐藤記者が取材しました。
26日、宮古市魚市場は、人で埋め尽くされていました。
訪れた人のお目当ては…マダラです。
ことしで5回目の「宮古真鱈まつり」。会場では、ほぼ卸値でマダラが販売されたほか、白子がたっぷり入ったタラ汁なども提供されました。
食べた人
「本当に新鮮でとてもおいしいです」
北上から来た人
「きょうはこれ(マダラ)狙いで朝から(来た)。最高ですね。これのために来たんで嬉しいです」
人気のマダラですが、ここ数年、不漁が続いています。
25日、宮古市魚市場でマダラが水揚げされていました。
今が漁の最盛期ですが…
漁業者
「あー、まったく少ないんでねーの、今。日本一の水揚げの時からみれば」
宮古のマダラは、2010年から6年連続で日本一の漁獲量を記録。
しかし、その翌年から落ち込みが目立つようになり、3年前には最盛期と比べて10分の1以下にまで漁獲量は落ち込みました。
今シーズンも依然低い水準にとどまることが予想されます。
漁は減っているものの、取り引きされる値段は以前とほとんど変わらないため、マダラ漁を一時中断する漁業者も出てきているといいます。
厳しい不漁が続く中でもより多くの人にその味を楽しんでほしいと、真鱈まつりは開催されました。
宮古市水産課 中西秀彦 課長
「(不漁の)原因が我々ではやっぱり分からない部分がありますが、いわゆる温暖化とかそういう影響なのかもしれませんが、いつまでも宮古のおいしいマダラをみなさんにお届け出来るようにしていければいいなととは思いますが」
マダラだけでなく、サケやサンマなど主要魚種の深刻な不漁も続いていて、漁業関係者は頭を抱えています。