【防災意識を高める】自主防災会が大規模防災訓練 岩手県久慈市
防災意識の高まりを受け、10日、岩手県久慈市内陸部の自主防災会が、地区としては初めての大規模な防災訓練を行いました。
(車で呼びかけ)
「訓練です。市民センターに避難してください」
訓練は岩手県久慈市の沿岸から8キロほど内陸の大川目町で実施。
久慈市内で震度6強の地震が発生したという想定で、地域の避難場所になっている大川目市民センターへ徒歩やリヤカーで避難しました。
市民センターでは、久慈消防署の職員から心肺蘇生法とAEDの使い方について指導を受け、参加した人はいざという時に対処が出来るよう、真剣に訓練に取り組んでいました。
海から離れていて、津波への差し迫った危険が比較的少ない大川目町で行われた訓練。
久慈市には、市民が自主的に結成する自主防災会が63組織あり、心肺蘇生法を学ぶ救急救命講習は今年度すでに6件と、昨年度全体の3倍に増えています。
久慈消防署 菅原勝成 消防士長
「(訓練の)頻度は今年度になって大変多くなってまして、皆さんすごく積極的に取り組んでいただいて、意識は高いのかなと思っております」
また、この日は、地域の防災士が身近なものを使った応急処置の実演を行い、風呂敷を使って傷めた腕を固定する方法や、物干しざおと洋服を使って担架を作る方法など、すぐに役に立つ防災知識を学びました。
三日町・砂子・新丁千草地区自主防災会 眞角泰光 会長
「正月の石川の地震から始まって、各地で災害等が起きております。地域の方も心配等が大きくなってきたと思います。地域の皆さんも防災意識が高くなってきたと思うので結構な方も参加していただけたと思っております」
住民の意識をいかに高めて、万一に備えるか。
こちらの自主防災会では、参加者の意見をまとめ、防災意識がより高まるような訓練を続けていく事にしています。