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【特別な思いで授業】雫石町の小学校で「空の仕事と安全」学ぶ ANAグループ社員たちが講師に 岩手  

2024年7月18日 18:47
【特別な思いで授業】雫石町の小学校で「空の仕事と安全」学ぶ ANAグループ社員たちが講師に 岩手  

 岩手県雫石町の小学校で18日、航空会社の現役パイロットなどから「空の仕事」を学ぶ特別授業が行われました。

 雫石町の御所小学校で行われた特別授業。全日空の現役のパイロットや整備士などが講師を務め5年生と6年生、あわせておよそ30人が『空の旅』を支える仕事を学びました。

客室乗務員 「ウジューライク、サムシングドリンク?」

 このうち、客室乗務員、キャビンアテンダントは国際共通語である英語を使ったドリンクサービスの案内の仕方に、非常時に使う救命胴衣の装着の仕方などを子どもたちに教えました。

 そして、こちらはパイロット。

児童 「大阪タワー、ワンフォーライト」

 子どもたちは飛行機を安全に着陸させ、搭乗口のあるゲートまで誘導するパイロットと航空管制官の『交信』を体験。パイロットになって23年という機長は子どもたちに一番大切にしていることを伝えました。

機長
「お客様と飛行機の安全を第一に考えていろいろ確認していますということ。それをチームで信頼しあって達成しているというところをわかってもらえらたらいい」

児童
「本物のパイロットと会えて良かった」「テレビでもしもパイロットを見たら応援してみたい」
児童
「黄色い救命胴衣を着た時にやさしく教えてくれたことが一番心に残りました」「すごく楽しくて」「キャビンアテンダントになりたいと思いました」

 授業が行われた小学校の近くでは、1971年、全日空機と自衛隊機が上空で衝突し旅客機の乗員・乗客、162人全員が犠牲となりました。事故から53年、航空会社の社員たちも特別な思いで授業に臨みました。

ANAパイロット河村卓さん
「この雫石町ですね、私どもANAグループ社員全員が非常に特別な思い入れを持っている土地です。その土地で、過去からの積み重ねも不幸なことも含めて、私たちが学んできたものを少しでもお子さんたちに伝えていけたらと思ってきょう伺いました。それが達成できたと思っています」

 安全・安心な空の旅を目指し、気持ちを新たにする航空会社の社員たち。熱意ある姿に子どもたちは憧れのまなざしを向けていました。

    テレビ岩手のニュース