【日本酒の消費拡大を】「令和ギャル」 老舗酒造会社を見学 仕込み体験も
若い世代へ日本酒の良さを知ってもらおうと取り入れたのは「ギャル」の斬新な発想です。
11日、岩手県二戸市の老舗酒造会社で令和の「ギャル」が酒蔵の見学や仕込み作業を体験をしました。
山口記者の取材です。
山口知己記者
「若い世代に日本酒をもっと飲んでもらうため、南部美人が今回コラボしたのは、こちらの令和ギャルの皆さんです」
二戸市の老舗酒造会社「南部美人」は、ギャルの自由な視点を生かし、商品開発につなげる合同会社・CGOドットコムと2年前ほどから協力して特に若者の間で深刻な日本酒離れを解決しようと、取り組んでいます。
11日、訪れたのは、東京・渋谷を拠点にタレントやデザイナー、ダンサーなど幅広く活動するCGOメンバーのギャルです。
さっそく、ギャルたちは「南部美人」の久慈浩介社長に教えてもらいながら、清酒のもととなるもろみなどが入ったタンクをかき混ぜる伝統的な日本酒の仕込み作業を初めて体験しました。
その後の会議では、日本酒の国内出荷量が年々減少している現状など、久慈社長との意見交換が行われました。
CGOドットコム Piffanyさん
「例えば、(日本酒が)どういう流行り方をしてほしいか?」
久慈社長
「流行るというよりもみんな当たり前に日本酒を飲むことが普通な世界を作りたい」
また、若い世代に好まれる日本酒について聞き取りするため、利き酒も行われました。
振舞われたのは、純米大吟醸や季節限定のものなど日本で飲みやすいとされている3種類です。
飲む前と後では、日本酒の印象が変わったといいます。
CGOドットコム リリースペイシーさん
「(日本酒を飲むと)温まってポッとなる感じが良い感じにセクシーだし、クールだなと思う」
南部美人 久慈浩介社長
「同じ日本人として、日本の文化を広める同志として、姿かたちは少し違うけど同じだと痛感した。外国人にもギャルの皆さんにも渋谷の若い子にも伝わるかな、様々なかたちで広げていきたい」
南部美人では来年の1月にギャルとコラボした日本酒を販売する予定で、ギャルたちはラベルデザインを担当するほか、若い世代が日本酒を飲みやすいシーンを調査するなどして若い世代への情報発信し、日本酒の消費拡大を狙います。