「一関いいところだ!」ファイナルファンタジー作曲者植松伸夫さんが岩手・一関市の魅力を発信
ギネス世界記録にも認定されたロールプレイングゲーム、「ファイナルファンタジー」シリーズのテーマ曲を作曲した植松伸夫さんに、岩手県一関市の魅力を発信してもらおうという取り組みがこのほど、行われました。
7月13日、一関市千厩町で開かれた「せんまや夜市」。会場の一画、ライブ演奏が行われていたステージ周辺は、熱気に包まれていました。
その中心にいたのは、日本が世界に誇る作曲家・植松伸夫さんです。
植松さんは高知県出身の65歳。1987年の第1作発売以降、これまでに全世界で1億8500万本以上の出荷・ダウンロード販売を達成し、最もタイトル数の多いロールプレイングゲームシリーズとしてギネス世界記録にも認定された「ファイナルファンタジー」シリーズの音楽の生みの親です。
「ファイナルファンタジー」のメインテーマは、東京オリンピック開会式の選手入場でも使われたもので、その才能は世界中で高く評価されています。
植松さん
「次の曲はFF9から、Melodies of Life…」
観客「うわー!(泣)」
今回、植松さん率いるバンド、『植松伸夫 con TIKI』が岩手へやってきたのは、メンバーのひとりでゲーム制作プロデューサーの岡宮道生さんが、地域の課題解決を図るための国の事業・地域活性化起業人として、一関市に派遣されたことがきっかけ。
こうしたライブ演奏のほか、植松さんに市内の観光地などをめぐってもらい、その魅力をSNSで発信することで交流人口の拡大を目指します。
奥州市から来た人
「信じられない!どうしよう!もう感動しかなくて、もうほんと一生の思い出です!」
メキシコから来た人
「植松さんの音楽とファイナルファンタジーを愛している。バンドも最高!」
作曲家 植松伸夫さん
「(一関・千厩は)蔵がとにかく素敵なまちでびっくり。すでに(SNSで)つぶやき始めていますし、間違いなくあしたのこともいっぱい、つぶやかせてもらいます」
植松伸夫 con TIKIのメンバー
「純粋に楽しもう!という」「自分が一番楽しんで、その魅力を東京で見ているお客さんにも『こんなに楽しかったよ!』と伝えられるのが一番と思っている」
日程の2日目、植松さんたち一行は、東山町の『げいび渓舟下り』を体験しました。植松さんたちはSNSで発信するための写真や動画を撮影しながら、日本百景のひとつに数えられる渓谷の美しさと、船頭の軽妙なトークなどを楽しみました。
一行は、さらに奥へ…『げいび渓舟下り』のパワースポット、『運玉投げ』にも挑戦しました。残念ながら、成功した人はいませんでしたが…
作曲家 植松伸夫さん
「楽しいですね!自然がいいですよね。魚は泳ぎ、風景がきれいで空気もいいし、高知の田舎を思い出して大好きです。(千厩でのライブは)お客様がとてもあたたかくて、私たちもすごく演奏しやすかったです。美味しい食べ物もいっぱいあるし、一関いいところだ!岩手にまた来ます!」
今回の旅の様子は、植松さんの公式エックスで見ることができるほか、7月中には一関市の公式観光サイトに編集した動画が公開されることになっています。