コンクリート造りの洋式灯台 日南市南郷町 大島の「鞍埼灯台」 国の重要文化財指定へ
明治時代に建設された宮崎県日南市南郷町・大島の「鞍埼灯台」が、国の重要文化財に指定されることになりました。
国の重要文化財に指定されるのは、1884年(明治17年)に日南市南郷町大島に建設された「鞍埼灯台」で、
海上保安庁が所有し現在も航行する船の安全を守り続けています。
九州南部地方に現存する最古の洋式灯台で、高さは約14メートル、当時、横浜・香港航路の安全確保のため設置されました。
灯台を取り囲むコンクリート造りの塀と灯台のレンズを回転させる「旧回転機械分銅自動巻揚装置」も歴史的価値が高いことから、
灯台と合わせて重要文化財に指定されます。
国の文化審議会は、重要文化財に指定するよう10月に文部科学大臣に答申していて、年明けに指定される見通しです。
鞍埼灯台が指定されると、宮崎県内の国の重要文化財は25件となります。