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「割れ残りが生じている可能性が高い」日向灘でマグニチュード7クラスの地震が再び発生する可能性指摘

2024年8月12日 20:24
「割れ残りが生じている可能性が高い」日向灘でマグニチュード7クラスの地震が再び発生する可能性指摘
テレビ宮崎

8月8日の日向灘地震について、専門家は約30年周期で繰り返し発生しているマグニチュード7クラスの地震とした上で、今回の地震で破壊されていない「割れ残り」がある可能性が高いと指摘しています。

日向灘の地震活動を研究している京都大学防災研究所宮崎観測所の山下裕亮助教は10日、UMKの番組に出演した際、次のような見解を示しました。

(山下裕亮助教)
「今回の地震は1996年12月の震源の近くで起こった。実は1996年10月、ここで過去1回、地震が起こっていますので、ここも本当はすべってほしかった。地震が起こってほしかったんですけど多分残っている。『割れ残り』と我々は言うんですけど、割れ残りが生じている可能性が高いと考えています。」

日向灘では、約30年周期でマグニチュード7クラスの地震が発生。前回は28年前の1996年10月にマグニチュード6.9。同じ年の12月にマグニチュード6.7の地震が発生しました。

山下助教は、今回の地震は12月の震源域近くで起きたと分析。まだ10月の震源域が割れ残っていて、マグニチュード7クラスの地震が再び発生する可能性があると指摘しています。

(山下助教)
「仮に割れ残っていて、今後、地震が発生する可能性があるとすれば、規模的には今回と同等程度になる恐れがある。今回と同じぐらいの場所だから強く揺れるし、津波もやってくる。今回と同じようなことが繰り返される可能性が今後もしばらく続くと考えていただいて結構だと思う。」

1996年は2カ月後に再び地震が発生しましたが、山下助教は今回、割れ残りの部分で地震が発生する時期はわからないとしています。

ただ、割れ残った震源域は今回の震源より浅いため、地震が発生した場合は津波がより高くなる恐れがあると注意を呼びかけています。

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