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「正義感強かった」兄と同じ道に 大雨救助で亡くなった新庄署の警察官 中学時代の同級生悼む

2024年7月29日 17:03
「正義感強かった」兄と同じ道に 大雨救助で亡くなった新庄署の警察官 中学時代の同級生悼む

山形県の庄内・最上を中心にした大雨災害で、犠牲になったのは救助要請を受けてパトカーで現場に向かった真室川駐在所に勤務する26歳の男性警察官でした。正義感が強い人だったー。中学時代の同級生からは突然の死を悼む声が聞かれました。

県警によりますと、死亡したのは、新庄警察署真室川駐在所に勤務する当時巡査長の玉谷凌太さん(26)です。玉谷さんは大雨特別警報が出されていた7月25日夜に住民の救助要請を受けて出動しました。

110番通報「パトカーごと流されている」

25日午後11時43分、玉谷さんからあった110番通報。通話は45秒で途切れました。

この通報の後、パトカーと警察官2人は行方不明に。
そして翌26日 新庄市郊外。

記者リポート「警察車両がさかさまになっています。捜索活動が続いています」

玉谷さんが乗ったパトカーは新庄市本合海の福田山橋付近で発見されました。車には玉谷さんと20代の巡査部長が乗っていたとみられています。警察や消防による懸命な捜索活動が行われましたが・・・

記者リポート「午後3時過ぎです。安否の分からない方でしょうか。ビニールシートに覆われ運ばれていきます」

玉谷さんは福田山橋から西におよそ1キロほどの場所で心肺停止の状態で発見され、その後、死亡が確認されました。県警によりますと玉谷さんはライフジャケットを装着していなかったため、別の署員が後から届けに向いましたが土砂崩れで、届けることができなかったといいます。
県警は26日付けで玉谷さんを巡査長から警部補に2階級特進としました。

西川町出身の玉谷さん。当時を知る中学時代の同級生は。

伊藤拓海さん「リーダーシップもあるし責任感もあるので警察官という職業は向いていたんじゃないか。亡くなったことが信じられないというところがまだ強い。がんばったねお疲れ様と言ってあげたい。本人としてももっとやりたいことはあったと思う」

工藤大輔さん「よくぼくと玉谷はケンカするのでケンカしながらずっと一緒にいて先生にも一緒に怒られた。正義感が強かったのでなるべくして警察官になったのでは。お兄さんも警察官なのでその影響もあったのでは。きのうご遺体の顔を見てきてやっと実感がわいてきた悲しい限り」

リーダーシップがあり正義感が強かったという玉谷さん。

一方、現場周辺では28日、もう一人の男性が心肺停止の状態で発見されました。警察は着衣などからこの男性は行方が分からない玉谷さんと同乗していた男性巡査部長とみて身元の特定を急いでいます。

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