サクランボの栽培品種「紅秀峰」に転換も生産者に考えてもらいたい 山形県産サクランボ
今シーズン不作が予想されている山形県産サクランボについて、県は2日、県議会常任委員会で、将来的な栽培品種を比較的高温に強い「紅秀峰」などへ転換する必要があるとの認識を示しました。
農林水産省のデータによりますと、県産サクランボは2021年産で「佐藤錦」が66.6%、「紅秀峰」が15.8%、「やまがた紅王」が4%などの割合で栽培されています。2日に開かれた県議会の農林水産常任委員会で自民党の森谷仙一郎議員は「佐藤錦」中心の栽培について次のように述べました。
自民党・森谷仙一郎議員「山形県で佐藤錦が今後栽培し続けられるか。高温できわめて難しくなった佐藤錦からやまがた紅王紅秀峰などへ転換する必要があると思う」
「佐藤錦」はこれまで、収穫シーズンの後半になると「紅秀峰」のシーズンと重なり収穫が追い付かなくなる年がありました。ことしは高温の影響で、特に「紅秀峰」の生育が早まり、「佐藤錦」と収穫が重なる期間が多くなったため、収穫できなかったケースが例年より目立ったということです。
県園芸大国推進課・近野広行課長「適正な品種構成・割合というのがそれぞれあると思うそういったところを生産者に考えてもらうことが必要」
また、高温に強いサクランボの開発について、県は、「広く情報を集めながら今後温暖化に対応した品種を見つけていきたい」と意欲を示しました。