山形県がサクランボの作柄調査発表 「双子果」が多く 予想収穫量は「やや少ない」
山形県内のサクランボの作柄調査の結果が21日、発表されました。ことしは実が2つくっついて生育し商品として出荷できない「双子果」が多い影響で、予想収穫量が平年よりも「やや少ない」と見込まれています。
県とJAなどは5月17日、村山と置賜地方で「佐藤錦」や「紅秀峰」を栽培する園地あわせて48か所の作柄を調査しました。
調査結果によりますと、ことしの露地物サクランボの予想収穫量は、去年の収穫量より900トン、例年よりも1200トン少ない1万2100トンとなっています。
県農林水産部・高橋和博次長「作柄は平年よりやや少ないと見込んでいる。昨年夏の高温の影響で双子果の発生が多くなっている。双子果は摘果作業で取り除かれるいわゆる規格外になると想定している」
「双子果」は実が2つくっついて生育したもので、商品として出荷できない規格外品となります。
ことし「双子果」が多い原因として県は、去年の夏の猛暑で花芽の生育が異常に進み、めしべが2本になってしまった花が多かったことを挙げています。
「双子果」は「佐藤錦」よりも「紅秀峰」で多く確認されているということです。
県農林水産部・中野憲司技術戦略監「前年の気温が極端に高いときは突如として双子果が多くなる傾向が紅秀峰にはある。それが2020年にも2割くらいあった」
双子果の量はおよそ700トンと見込まれていて、21日に発表された予想収穫量には含まれていません。
また、ことしの収穫時期は「佐藤錦」が6月13日から17日ごろ、「紅秀峰」が6月20日から25日ごろといずれも平年より5日から7日早く見込まれています。