生産量日本一の山形でサクランボ作柄調査 2つの実がくっついた「双子果」確認 出荷できず懸念も
今シーズンのサクランボの生育状況などを調べる作柄調査がきょう、県内48の園地で行われました。ことしは、実が2つくっついているため商品として出荷できない「双子果」が多いことが懸念されています。
県とJAなどが実施するこの調査は、村山・置賜地方で「佐藤錦」や「紅秀峰」を栽培する園地合わせて48か所で行われました。このうち、天童市荒谷の園地では、職員らが着果した実の数や大きさなどをチェックしていきました。
県によりますと、ことしは春先に高温が続いた影響で、霜によって果樹のめしべが凍って枯れる被害はほとんど確認されなかったということです。一方、ことしは実が2つくっついてしまっている「双子果」が多くなっているといいます。
原因は、去年の夏の猛暑で花芽の生育が異常に進み、めしべが2本になってしまった花が多かったためということです。
実がくっついてしまった「双子果」は、商品として出荷することができないため、県は収量に影響する可能性があると懸念を示しています。
県農林水産部 技術戦略監中野憲司さん「ざっと見た感じでは、思っていたほど双子果はない。ただここは佐藤錦の園地なので、紅秀峰は一部では(双子果が)多めにあるという情報がある。そこはデータで判断したい」
県は、調査結果を今月21日に発表する予定です。