山形県警察 警察官全員にライフジャケット配備へ 警察官2人が濁流にのまれ死亡した事故受け
7月の記録的大雨の際、警察官2人が氾濫した川の濁流に流され死亡した事故を受け、県警察が現場での対応が想定される警察官全員にライフジャケットを配備する方針を固めたことがわかりました。
7月25日の記録的な大雨では救助要請を受けて現場に向かった警察官2人が新庄市本合海で氾濫した川の濁流に流され死亡しました。当時、2人はライフジャケットを持っていませんでした。別の警察官が届けようとしたものの、現場に向かう途中の道路で土砂崩れが発生したため、たどり着けず、2人はライフジャケットを着用することができませんでした。
県警によりますと、災害発生時に出動が想定される現場の警察署や機動隊などの警察官の人数は合わせて1389人ですが、大雨の当時、配備されていたライフジャケットの数は半数に満たない689人分でした。
県警察は2人が死亡した事故を踏まえ、ライフジャケットの配備数を増やすことを検討していました。そうした中、関係者によりますと、県警察はライフジャケットについて、使用が想定される警察官全員に配備する方針を固め、配備に掛かる経費を県の9月補正予算案に計上したということです。補正予算案は9月18日から始まる県議会の9月定例会で審議される予定です。