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500年以上受け継がれてきた幽玄の舞・黒川能「王祇祭」翌日未明まで伝統の舞いが披露される

2024年2月2日 19:19
500年以上受け継がれてきた幽玄の舞・黒川能「王祇祭」翌日未明まで伝統の舞いが披露される

鶴岡市に伝わる「黒川能」の王祇祭が1日から始まり、500年以上にわたって受け継がれてきた幽玄の舞を地元の住民およそ130人が演じました。

黒川能は鶴岡市黒川地区に室町時代から伝わるとされる農民芸能で、国の重要無形民俗文化財に指定されています。毎年2月1日から2日にかけて行われる春日神社の王祇祭は、「上座」と「下座」に分けられた氏子がそれぞれ、公民館や民家を会場に能や狂言を上演します。

初日の1日は午後6時ごろから、上座と下座それぞれの上演が行われる「当屋」と呼ばれる民家で地元の住民およそ130人による演目が始まりました。下座の最初の演目は大地を踏みしめ新年の安穏と繁栄を祈る「大地踏」で、地元の男の子が幽玄の舞を披露しました。

初日は天下泰平を祈る「式三番」や能の「大社」などが2日の午前2時半ごろまで上演されました。

観客「長年続けていると聞いたので変わらないかたちでやっているのはすごい」「伝統を受け継ぐ難しさを乗り越えて素晴らしい皆さんの意気を感じる」

王祇祭は2日も春日神社に場所を移し、夕方まで舞が披露されました。

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