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山形県内でひな人形商戦が本格化 洋室にも合う白を貴重としたパステルカラーの人形人気

2025年1月30日 17:46
山形県内でひな人形商戦が本格化 洋室にも合う白を貴重としたパステルカラーの人形人気

3月3日の桃の節句を前に山形県内の人形店では早くも、ひな人形商戦が本格化しています。河北町の老舗人形店で今どきのひな人形を取材しました。

華やかな三段飾りが出迎える店内に、およそ260セットのひな人形が並ぶ、河北町谷地の「人形のかくに」。1860年、江戸時代創業の老舗です。

人形のかくに 砂田祐司社長「七段飾りはここ10年ぐらい前から売れなくなった。家庭や住宅事情でコンパクトなものが主流。例えば『親王飾り』。男びな女びなの二人飾りが主流になっている」

近年は、コンパクトなサイズが売れ筋で、色合いにも変化が…。洋室にもぴったりの白を基調としたパステルカラーのひな人形が、人気があるということです。

砂田祐司社長「昔ながらの天皇陛下が着た正式な着物を着ている人形。こちらが雅子様が即位の礼の時に着た同じ物を人形用に仕立て直して作った人形」

もちろん昔ながらの着物を着た人形も並びます。値段は手頃な5万円台から100万円台の高級品まで取りそろえています。すべて客の注文に応じて職人が制作するオーダーメイド方式です。中には現代風なこんな着物も…。

砂田祐司社長「胸の所に『おしどり』。お姫様にも『おしどり』。 反物を見た時にかっこいいきれいな物を選んで仕立ててもらっている。これは着物に真珠を入れている。ピアスもしている。女性目線でいくとかわいい人形がほしい。毎年売れる」

さらにこちらのひな人形、後ろに立つ屏風には、ぼんぼりの代わりにLEDの照明が付きました。
この店では人形と唐草模様や市松模様など屏風の模様、それにひな道具などを自由に組み合わせて購入できます。

砂田祐司社長「もともとお雛様は親王飾りからスタート。時代とともに人形の数も増えていったが家庭の事情などで昔の形に戻っている。最初の雛祭りと同じ飾り方だと感じている」

ひな人形の展示、販売は2月いっぱいまで続きます。

最終更新日:2025年1月30日 19:22
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