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ナスカの地上絵は儀礼活動に使われた… 山形大学がAI使い新たに303件の地上絵発見 タイプは2種類

2024年9月24日 11:22
ナスカの地上絵は儀礼活動に使われた… 山形大学がAI使い新たに303件の地上絵発見 タイプは2種類

山形大学は24日、ナスカの地上絵の目的が儀礼活動に使われたことが明らかになったと記者会見で発表しました。AIを活用し始めたおととし以降、新たに303件の地上絵が見つかったことも分かりました。

山形大学・玉手英利学長「ナスカの地上絵に関する研究が山形大学で組織的に始まったのが2004年10月プロジェクトとしてスタート。それから20年目の節目に大きな進展があった」

山形大学ナスカ研究所とアメリカのIBM研究所はAIを活用したペルー・ナスカ台地の共同調査を行っています。山形大学によりますとこの調査で、おととし9月から去年2月までの6か月間で人やラクダ科の家畜など新たに303件の地上絵を発見しました。詳しく調べた結果、地上絵には、巨大で線上に描かれたものと小型で面的に描かれた主に2種類のタイプがあることが分かったということです。

山形大学ナスカ研究所 坂井正人副所長「線タイプは直線の道があってネットワークになっている。最終的に聖地や神殿など巡礼に行っていた。出発点の所に巨大な動物の絵が描かれている。動物の所には当時の人たちが使ったきれいな土器が多数落ちている。きれいな土器を持ってきて動物の地上絵の所で割った儀礼活動に利用された」

一方、小型で面的な地上絵は、曲がりくねった小道に分布し、人間や人間の頭、家畜が描かれ、個人や小規模な集団の儀礼活動に関連しているということです。山形大学ナスカ研究所では、今後も地上絵の発見、解読を進める方針です。

最終更新日:2024年9月24日 20:00
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