「家族全員殺そうと…」手製の“やり”で妹突き刺した殺人未遂事件 男が起訴内容認める 山梨
手製の槍のようなもので同居していた妹を突き刺し、殺害しようとした罪に問われている男の裁判員裁判が14日始まり、男は起訴内容を認めました。
殺人未遂の罪に問われているのは笛吹市の無職、小野拓実被告(28)です。
起訴状などによりますと、小野被告は去年6月、笛吹市内の自宅でおもちゃの刀のさやに包丁をガムテープで固定した手製のやりのようなものを同居していた当時24歳の妹に複数回突き刺すなどし、殺害しようとしたとされます。妹は指に全治3か月のけがをしました。
14日の初公判で小野被告は「その通りです」などと起訴内容を認めました。
冒頭陳述で検察側は動機について、「小野被告はSNSに関するトラブルで父親から叱責され、スマートフォンを取り上げられたことで拠り所がなくなり死にたいと考えた。家族全員を殺して、捕まろうと思っていた」などと指摘しました。
一方、弁護側は「小野被告には知的障害があり、対人関係にトラブルを抱えて生きづらさを感じていた」などと指摘しました。
次回の裁判は11月20日に開かれる予定です。