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“インクルーシブ保育”って? 障がいがある子も、ない子も“同じ仲間”で学ぶ『every.特集』

2024年11月24日 4:35
“インクルーシブ保育”って? 障がいがある子も、ない子も“同じ仲間”で学ぶ『every.特集』

年齢や特性、障がいの有無などにかかわらず、一緒に学び合う「インクルーシブ保育」。2024年4月に東京都で初となる「認可保育園」と「児童発達支援センター」がひとつになった“一体型”施設が開園。お互いを認めて、支え合う保育の現場を取材しました。

■障がいがある子も、ない子も“同じ仲間”

東京都・東大和市にある保育施設。午前8時半。子どもたちはきょうも元気です。

ぞうきんがけをしたり、園庭で飼っているヤギやニワトリのお世話をしたり、畑で育てている野菜の水やりをする子も。そんな中、ある男の子が畑に近づいてきました。

脳性まひの障がいがある、そうまくん(3)です。友だちが水やりをする様子をみて、「自分もやりたい」と、畑で一緒に水やりです。

障がいがある子も、障がいがない子も分け隔てることなく、一緒に過ごす「インクルーシブ保育」。この施設は、「認可保育園」の東大和どろんこ保育園と、発達の遅れや障がいのある子を支援する「児童発達支援センター」の子ども発達支援センターつむぎがひとつになった、東京都で初めての“一体型”施設です。2024年4月に開園しました。現在、2つの施設の子ども85人ほどが通っています。

のびのびと遊ぶ子どもたち。そうまくんは段ボールのお家に入りたいようですが…。

園児「やだ!入っちゃだめ」
先生「そうなの?」
園児「そうまくんはいいよ」
先生「やったーいいって」
園児「先生はだめでーす。そうまくんはいいです」

そうまくんのお母さんは、様々な子どもが通うこの園に入って以来、息子の変化を感じています。

そうまくんの母親
「前(通っていた)療育園とか、しゃべるのが難しい子も多いので、態度でのコミュニケーションはすごくあると思うんですけど、ここに来るとしゃべれる子もたくさんいるので、そうまに話しかけることによって、そうまも物がわかってくる。そういったところが成長した」

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■施設に“隔てる壁なし”様々な違いをこえて学び合う
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