早川町 雨畑ダム堆積土による農地造成計画 一部が中止に 地権者の同意が得られず 山梨県
早川町の雨畑ダムにたまった土を盛り土にして農地をつくる計画について、地権者の同意が得られず計画の一部が中止となったことが分かりました。
町によりますと、計画は早川町の農地や山林計3カ所に、雨畑ダムにたまった土を搬入して、ワインの原料となるヤマブドウを栽培する農地の造成を行うものです。
このうち早川地区のシッコ山は標高が高く、造成地が崩落する危険性があるとして、50人近い地権者のうちの半数ほどが計画に反対する意思を示しました。
これを受け、町などでつくる準備会はシッコ山での造成計画の中止を決めたということです。
準備会の会長を務める辻一幸町長は「優良な農地は町の将来のために必要であり、計画中止は残念だ」と話しています。
また準備会は残る2カ所の造成計画についても「地権者に丁寧に説明し理解を求めていきたい」と話しています。