“そこだい” 威勢よく 「おみゆきさん」で水防願う 笛吹・甲府・甲斐 山梨県
「おみゆきさん」の愛称で親しまれている「大神幸祭」が15日、笛吹市などで開かれ、女装した男性たちが威勢よくみこしを担ぎ、水害のない一年を願いました。
おみゆきさんは笛吹市の一宮浅間神社と二宮美和神社、甲府市の三宮玉諸神社が釜無川の氾濫防止を願う祭りで、約1200年の歴史があるとされます。
女性の神様が恥ずかしがらないよう、みこしの担ぎ手は赤やピンクのじゅばんを着て、化粧をした男性が務めるのが習わしです。
みこしのかけ声
「そこだい、そこだい」
神事が終わると華やかなみこしが神社を出発し、「終点はすぐそこだよ」という意味の「そこだい、そこだい」と声を掛けながら地域を練り歩きました。
また、みこしの下を子どもがくぐると健康に育つとされることから、子どもを抱えた親が次々とくぐっていました。
参加した家族は
「(家族)3人ともくぐらせてもらった。記念に健康のために見守ってもらえればなと思って来ました。よく食べて大きくなればいいなと思います」
そして、みこしは甲斐市の信玄堤に移動。
笛吹市の美和神社、甲府市の玉諸神社のみこしと合流し、堤防を踏み固めて水害が発生しないよう祈願しました。