山梨市の西沢渓谷で29日、山開きが行われ、新緑を楽しみに訪れたハイカーでにぎわいました。

西沢渓谷は日本の滝百選にも選ばれた「七ツ釜五段の滝」を筆頭に、四季を通じてさまざまな渓谷美を楽しめる国内屈指の景勝地です。

29日は山開きの神事が行われ、関係者が登山者の安全を祈願しました。

今年はなだれで壊れた「滝見橋」が架け替えられて約3年ぶりに渓谷を一周することができるようになり、「名瀑・七ツ釜五段の滝」も間近で見ることができます。

山梨市観光協会 山下一公 会長
「3年ぶりに滝の近くを見ることができて、この自然の良さが橋ひとつでこんなにも間近で見られるのかと。そういうところを改めて見直してほしかった」

訪れた人は森の空気を胸いっぱいに吸い込みながら、新緑の渓谷美を楽しんでいました。

訪れた人は
「めちゃめちゃ感動しています。すごく見たかった」「3年ぶりに見られて感動しました。また季節も変えて来たいです」

一方、奥秩父の登山の起点になっている渓谷の入り口では、日下部警察署が山岳指導所を設けて安全登山を呼びかけました。

日下部警察署地域課 久保田千尋 課長
「登山中の事故は下山中の事故がほとんど。石や枯れ葉に足をとられて転倒することが多いので、注意を呼びかけている」