金属窃盗の被害件数 半年で早くも過去5年最多 被害額も2億円超 背景に価格高騰 山梨
太陽光発電施設の銅線ケーブルなどを狙った金属窃盗の被害件数が、6月末の時点ですでに過去5年でワーストとなったことが県警のまとめで分かりました。金属価格の高騰が背景にあるとみられ、県警が注意を呼びかけています。
県警によりますと、太陽光発電施設の銅線ケーブルなどを狙った金属窃盗事件は年々増加しています。今年は6月までの時点で204件に上り、すでに去年1年間を70件以上、上回っています。また、被害額も2億365万円と過去最多だった去年を上回るペースで推移しています。
被害が増加している背景には近年の金属価格の高騰があるとみられ、中学校の銘板がバラバラになった状態で、金属の買い取り業者に持ち込まれたケースもありました。
県警 小柳津明 本部長
「窃盗グループは複数の都道府県にまたがって犯行に及んでいることから、県警察では関係都道府県警察と連携し捜査を推進している」
県警は太陽光発電施設の近くで見慣れないグループや県外ナンバーの車両を見かけたら、警察に通報するよう呼びかけています。