JR西日本によりますと、23日午後11時54分ごろ、奈良県奈良市肘塚町のJR「万葉まほろば線」（桜井線）の京終～帯解間の踏切内で、電車と自動車が衝突しました。電車の運転士は、踏切を通過する際、自動車を200m手前で認識しブレーキをかけたが間に合わず、衝突したとのことです。この事故で乗客にケガはありませんでした。

　現場は、農業用トラクターなどの小型特殊自動車や、二輪車だけが通行可能な踏切でした。警察によりますと、自動車の運転手（20代・男）はいったん踏切に入ったものの、出られなくなり約4分立ち往生、その後、車が電車とぶつかったということです。男は「通過できると思ったが、踏切が狭く無理だった」と話しているとのことです。

　当時、男は、免許の取り消し処分を受けて無免許で、一時、現場から逃走していましたが、午前1時20分ごろに奈良警察署に出頭したとのことです。警察の調べに対し、運転手は「無免許だったとバレるのが嫌だった」と話しているということで、警察は過失往来危険罪と無免許運転の疑いで捜査を進めています。

　この事故の影響で、24日、奈良駅～桜井駅の電車 計5本が運転を取りやめています。