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戦闘機の幽霊? 目の前に現れた“零戦” 「自衛隊の怪談」から考えた国を守るという仕事

2024年8月23日 22:04
戦闘機の幽霊? 目の前に現れた“零戦” 「自衛隊の怪談」から考えた国を守るという仕事
旧日本海軍の戦闘機 零戦(写真:アフロ)

これは元航空自衛隊の戦闘機パイロットから聞いた話です。
「硫黄島の周辺空域で戦闘訓練をまさに始めようとした時、何かが下を通ったんです。確認のため追いかけるとレシプロ機で色はグリーン。零戦だと思いました。横に並ぶと飛行帽をかぶり航空眼鏡をした人物がこちらを見たんです」

記者は自衛隊を取材する機会が多かったのですが、取材の合間に隊員たちと話をしていると、基地や駐屯地にまつわる「怪談」になることがしばしばありました。インターネットで「自衛隊 怪談」と検索するとさまざまな投稿があり、一つのジャンルになっているようにも感じます。なんとなく多いなと感じていた「自衛隊の怪談」ですが、その背景にはなにがあるのか。あらためて取材をすると、見えてきたのは…。(日本テレビ報道局 調査報道班 松嶋洋明)

まず話をしてくれたのはベテラン海上自衛官のAさんです。Aさん自身はいわゆる幽霊を見たことがないそうですが、自衛官として働くなかで様々な怪談を聞いたそうです。

ベテラン海上自衛官 Aさん
「旧海軍時代からの資料を展示している場所があるのですが、そこに行った人間はみんな見たって言いますね。私も建物に入った瞬間、ものすごいゾクゾク感を感じました。階段をあがった先にある肖像の目が動いたと話している人もいました」

太平洋戦争の激戦地として知られるあの島の怪談も聞くことが多かったそうです。

ベテラン海上自衛官 Aさん
「硫黄島は普通に毎日“現れる”と聞いていました。隊員の間ではそれが前提です。硫黄島勤務になる場合、平気かどうか確認が入るとまで言われていました。戦跡などには近寄らない、行くなら1人では行かず誰かを誘って行け、と言われていました」

護衛艦にまつわる怪談も聞いたといいます。

ベテラン海上自衛官 Aさん
「海上自衛隊の艦艇では不慮の事故で亡くなった方々がいます。私は任務で様々な艦艇に乗りましたが、どの船でも“何かが通った”“声が聞こえた”といった怪談はありましたね」

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■「隊員たちは“怨念桜”と呼んでいた」演習場内に咲く桜
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