兵庫県の斎藤元彦知事のパワハラ疑惑などが告発された問題を巡り、3年前の知事選で斎藤知事を推薦した「維新の会」が辞職を要求し、出直し選挙を求める申し入れをしました。

　 斎藤知事
「百条委員会の調査にしっかり対応することと、県民の皆さんの暮らしや生活にとって大切な予算や事業を、これからも進めていく」

　9日、改めて続投の考えを示した斎藤知事ですが…ついに“身内”からも逆風です。

　維新が知事に辞職要求。

　維新 斉藤なおひろ県議
「ここまでの斉藤知事の説明は議会や県民が十分に納得できるものとは言い難く、斎藤知事の賢明な判断を強く望みます」

　兵庫県議会第2会派の「維新の会」は9日知事に辞職を求めたうえで、「出直し選挙」で民意を問うべきとする申し入れを行いました。

　斎藤知事
「（告発は）公益通報に該当すると今でも思っていない」
「道義的責任が何かというのが、私はわからないです」

　先週金曜日（6日）、2度目の証人尋問でも自身の立場を変えずに主張を続けた斎藤知事。
　維新はこれまで百条委員会の結果を待つとしていましたが、突如の方針転換。さらに“あの人”の影も…

　藤田文武 日本維新の会幹事長
「週末に吉村（洋文）共同代表が本人とコンタクトを取って説得をしています」
「我々の主張を“聞き置く”と聞いているので、冷静な判断をしていただきたい」

　また、藤田幹事長は申し入れに対し、斎藤知事が辞職を表明せず、他会派が不信任決議案を議会に提出した場合は「賛同せざるを得ない」とし、「単独で不信任決議案を出すことをも検討する」との見解を示しました。

　斎藤知事を巡っては先週金曜日の百条委員会の後、最大会派の「自民党」が9月12日に知事に辞職を求めることを決定。「公明党」や立憲民主党系の「ひょうご県民連合」などが同調する方針を示していて、これで議会の9割以上が辞職を求めていることになります。

　さらに、斎藤知事が辞職要求に応じなければ「自民党」や「県民連合」は、議会に不信任決議案を提案することも視野に入れています。

　すべての会派からの辞職要求という逆風…。斎藤知事は午後5時ごろからの取材に対し、何を語るのでしょうか。