【速報】奈良県知事 議論紛糾した「K-POP無料ライブ」会場を奈良公園から変更も 経費削減のため「1万人入れる場所でないと…」
奈良県が企画している「K-POPアーティストの無料ライブ」について、22日、奈良県の山下真知事は記者会見で「奈良公園に限らず開催地を検討している」と述べ、経費削減のため開催地を変更する可能性もあることを明らかにしました。
計画されている無料ライブは、日韓国交正常化60周年と、奈良県と韓国・忠清南道との友好提携15周年を記念したもので、10月に行われる予定です。
先月、奈良県議会では、この無料ライブに約2.7億円を支出する補正予算案が日本維新の会や自民党の一部議員らの賛成多数で可決されましたが、賛成した県議らからも支出の削減に努めることなどを求める要望書が提出されていました。
山下知事は、県議会からの要望書を受け、奈良公園に限らず屋内の施設も含め、開催地を検討していますが、現時点で代替地が決まったという段階ではないとのことです。韓国側が先日、打ち合わせのため奈良県に来た際、韓国側と「どこがふさわしいかとか、経費削減案などがないか協議」したということでした。奈良県は、今後寄付を募ったり開催地を変更したりする検討をし、経費削減に努めるとしています。
そのうえで山下知事は、経費縮減を申し入れている議員の納得を得られなければ2月議会で予算案が否決されるとして、「県議に最終決定権がある」との認識を示しました。
また、奈良公園での開催が決まった経緯については、韓国側から、日韓両国で有名なアーティストを招くには約1万人が入れる場所でなければ派遣できないという話があり、奈良公園を開催地に定めたと説明しています。