兵庫県警は28日、反社会的勢力の登録者情報など、捜査にかかわる情報を知人に漏らしたとして、32歳の巡査長を停職1か月の懲戒処分にしたと発表しました。

　県警によりますと、県内の警察署に勤務する巡査長の男（32）は、2019年2月から2022年9月までの間、知人から依頼され暴力団など反社会的勢力として登録されているかなど、警察内部の情報を不正に照会し、外部に捜査情報を漏らした疑いがあるということです。

　また、情報を提供した相手に食事代を出してもらったり、不動産投資のあっせんしてもらったりするなど、不適切な交際をしたということです。

　県警の調べに対し、巡査長は「迷惑をかけてしまい、申し訳ありませんでした」と反省の言葉を述べているということです。県警は、地方公務員法違反にあたるとして巡査長を書類送検するとともに、28日付で、停職1か月の懲戒処分としました。

　また、52歳の警部補の男について、2015年以降、尼崎市に自宅があるにもかかわらず、大阪市から通勤していたとして住宅手当約285万円、通勤手当約60万円を不正に受給したとして、詐欺の疑いで書類送検するとともに、28日付で停職6か月の懲戒処分としました。警部補は不正受給を認めた上で、「全額返金します」と話しているということで、28日付で依願退職しました。