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避難所で現在も2288人が生活 公費での解体完了はわずか4% 能登半島地震から半年…課題は山積み

2024年7月1日 19:10
避難所で現在も2288人が生活 公費での解体完了はわずか4% 能登半島地震から半年…課題は山積み

 能登半島地震の発生から1日で半年です。現地の課題について、石川県輪島市から中継です。(取材・報告=楠下一輝 記者)

 輪島市にある町野小学校からお伝えします。こちらの小学校は一時、避難所になっていましたが、今はグラウンドに仮設住宅が建てられていて122人の方が生活しています。

 地震から半年が経った1日、石川県内の各地では地震が発生した午後4時10分に黙とうが行われました。黙とうに参加された方は、今回の地震で亡くなられた方への追悼の意を表すとともに「これからこの輪島・能登を、以前よりも、もっと良い場所にします」と話されていました。

 元日に能登半島を襲った地震では、手続き中の災害関連死を含めて299人の方が犠牲になりました。このうち、災害関連死は70人にのぼっていて、今後、さらに増える可能性があります。また、避難所にはいまだに2288人が身を寄せています。

 一方、5月から始まったのが公費での解体です。2万865棟の申請に対して、着手は2601棟、また解体が完了したのは911棟とわずか4%にとどまっています。私が取材した門前町でも、いまだ倒壊した建物が残されていて、1月1日から時間が止まっているような印象を受けました。

 高齢化が進む町では、この半年の疲労の色は隠せず、自分たちだけでは解決できない問題が山積みになっていると頭を抱えていました。今ある現実と向き合いながらも復旧の道のりは、ほとんど見えていないのが現状です。

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