×

災害級の猛暑で京都観光に異変、人影はまばら…風物詩「川床」は60℃に 夜のイベントに着目した寺も 庭に“雲海”出現、光と音で涼しさ表現

2024年8月6日 18:02
災害級の猛暑で京都観光に異変、人影はまばら…風物詩「川床」は60℃に 夜のイベントに着目した寺も 庭に“雲海”出現、光と音で涼しさ表現

 うだるような暑さは収まる気配がありません。京都市は6日で、13日連続の猛暑日となりました。中継でお伝えします。(取材・報告=藤枝望音記者)

(藤枝記者)
 京都鴨川の河川敷からお伝えします。現在、京都の天気は曇っていて、日差しが出ていた日中と比べると、暑さは落ち着いてきた感じです。
 手元の温度計を見ると、気温が33.9℃、湿度は61%になっています。私の体感としては、 気温はそこまで高くないのかなと感じますが、湿度はもっと高いように感じていて、かなり蒸し暑さを感じています。

 イスラエルから来た観光客の方は「気温はイスラエルと変わらないけれど、とても湿気があるから暑い」と話していました。同じようにスペインからの観光客も蒸し暑さを指摘していて、汗を拭っていました。

 6日の京都市内の最高気温は36.4℃を観測。25回目、13日連続となる35℃以上の猛暑日となりました。京都市消防局によりますと、きょう6日は3人の方が熱中症とみられる症状で救急搬送されたということで、注意が必要です。

 京都・鴨川の夏といえば、こちらに見える納涼床ですが、今は夜の営業の準備のために多くの店が閉まっていて、お客さんの姿はあまり見られませんが、実は、昼のランチ営業の時も今と変わらず、お客さんの姿はあまり見られませんでした。その理由の一つが猛暑。京都観光に起きた異変を取材しました。

◇◇◇

 6日正午ごろ、鴨川の川床を温度の違いが色で分かるサーモカメラで見てみると、60℃以上の高温になっている場所もありました。

 こちらの店では6日、昼間に川床を利用する人はいませんでした。

 佛沙羅館オーナー 宇野克子さん
「(客足は)8月になってからパタっと止まってますね。夜はまぁまぁ来られてますけど、昼はこの暑さで」

 客
「ずっと京都に住んでるんですけど、ここまで暑い夏は初めて」
(Q、床では食べない?)
「ちょっと日中は避けたい。食べながら熱中症になりそうなので避けたいです」

 人気の観光地、京都・祇園では―。

 藤枝記者
「日陰がある場所に偏って、皆さん街歩きを楽しまれています」

 日差しを避けるようにして歩く人たち。

 こちらは6日正午すぎ、京都市左京区にある「哲学の道」の様子。銀閣寺にもほど近い人気の観光エリアですが、人影はまばらです。上京区にある北野天満宮や、嵐山の渡月橋付近でも観光客の姿は少ないように見えます。

 一方、同じ嵐山にある竹林では、日陰となっていることからか、大勢の人の姿が。

 この異常な暑さで、観光する場所の選択肢も少なくなる中、夜に目を付けた寺も。京都最古の禅寺とも言われる建仁寺では、暑さを気にせず拝観してもらおうと、夜間イベントを開催。庭に“雲海”を作り出すなど、光と音で涼しさを表現しているということです。

 拝観客
「落ち着くし、くつろげるので長居しちゃう。素敵な場所」

 ポルトガルからの拝観客
「とても穏やかな雰囲気ですね。禅ですね。禅を感じます」

 災害級の暑さを乗り切るために、観光地にも様々な工夫が求められています。

読売テレビのニュース