5日午後、大阪府警福島署に留置されていた50代の男性が体調不良を訴え、搬送先の病院で死亡しました。男性は署内で暴れるなどしたため男性警察官7人に取り押さえられ、一時的に手足を縛られていたということです。

　警察によりますと、50代の男性は5日午後、傷害の疑いで逮捕され、大阪府警福島署の留置場に収容されました。その直後、男性は看守を務める警察官に掴みかかろうとしたため、男性警察官が7人がかりで男性を取り押さえ、ベルト型の手錠を男性の腰に装着して手を固定。縄で足を固定したということです。

　その3分後、突如男性の顔面が青白くなり、男性から「高血圧の持病がある」との申し出があったことから、警察は男性を病院に連れていき診察を受けさせました。その後、血圧に異常はないと確認されたため男性は留置場に戻されました。

　すると、男性は再び暴れ出し、警察官に手を出すなどしたため、再度、男性警察官7人で手足を固定する対応をしたところ、6分後に男性がうずくまり、呼びかけに応答しなくなったということです。男性は搬送先の病院で死亡が確認されました。警察は司法解剖を行い、死因を詳しく調べる方針です。

　男性への対応について、大阪府警留置管理課の担当者は「他害の恐れがあったため器具を使用した。適切に対応したと考えているが、男性の死亡との因果関係が判明していないためコメントは差し控える」としています。