大阪・熊取町で高濃度の「PFAS」検出 住友電工子会社の敷地内の井戸から暫定指針値の約1460倍…因果関係は不明 健康被害は確認されず
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大阪府は13日、去年12月に熊取町の事業者が地下水を処理した飲用水から暫定目標値を超える有機フッ素化合物「PFAS」が検出されたことを受けて、周辺の井戸等の水質調査を行った結果、最大で国が定める暫定指針値(50ng/L以下)の約1460倍の「PFAS」が検出されたと発表しました。いずれも飲料用としては使用されておらず、健康被害は確認されていないということです。
熊取町では去年12月、地下水を処理して飲み水として使っていた事業者が水質検査を行った結果、国が定める暫定目標値を超える「PFAS」を検出。これを受け、大阪府などは、周辺の井戸などの水質調査を進めてきました。
大阪府によりますと、調査の結果、周辺の6つの井戸から暫定指針値を超える「PFAS」が検出され、最も大きいものは指針値の約1460倍の濃度だったということです。
大阪府の調査結果を受けて、熊取町に本社を置く、住友電工の100%子会社である「住友電工ファインポリマー」は13日、敷地内にある3つの井戸から暫定指針値を超える「PFAS」が検出されたと発表しました。指針値の約1460倍の濃度を検出したのは、この会社の敷地内にある井戸だということです。
会社によりますと、一部の製品の材料にはフッ素樹脂を使用しているということですが、大阪府は、「PFAS」を直接的に扱っているわけではないことから、検出された「PFAS」との因果関係は不明だということです。
会社側は、「近隣住民の皆様をはじめ、関係者の方々にご安心いただけるよう、自治体の関係者と連携し、引き続き、調査などに協力するとともに、調査分析を踏まえ、必要な対応を検討してまいります」とコメントしています。
大阪府は、今後さらに範囲を広げて調査を進める方針です。