大阪府豊中市の公園で18日、22歳の男性が意識不明の状態で倒れているのが見つかり、10代の少年3人が男性に暴行を加えて殺害しようとした疑いで逮捕された事件で、警察は23日、現場から立ち去っていた女と10代の少女2人の計3人を新たに逮捕したと発表しました。男性と女らは、道頓堀のいわゆる「グリ下」で出会った仲間だということです。

　警察によりますと、女らは18日夜、豊中市庄内幸町の公園で、22歳の男性に暴行を加えて殺害しようとした疑いがもたれています。

　殺人未遂の疑いで新たに逮捕されたのは、豊中市に住む無職の中山凛容疑者（21）と、18歳と被害者の交際相手の19歳の少女2人の計3人です。

　事件から約30分後に「複数人の男女が男性に暴行している」と110番通報があり、警察が駆けつけると、男性は顔が腫れ、口から血を流した状態で仰向けに倒れていて、意識不明の重体で病院に搬送されましたが、命に別条はないということです。また、男性はタンクトップ1枚を着ていただけで、下半身は裸の状態で、暴行された際にズボンを脱がされたとみられています。

　公園には、男性のものとみられるズボンや現金が入った小銭入れなどが落ちていたということです。

　男性は少年らと一緒に中山容疑者の家に行ったあとに公園に来て、防犯カメラの映像などから1時間ほどの間に、暴行を受けたとみられます。

　暴行を加えたのは、10人ほどの若い男女で、逮捕された19歳の少女との交際をめぐってトラブルになったとみられています。

　警察は、逮捕された6人のほかにも立ち去った人物がいるとみて、行方を追っています。