×

【速報】兵庫・斎藤知事 ワイン以外にも県産品「施策の参考のために受領していた」 辞職は改めて否定 パワハラ疑惑告発問題

2024年7月24日 16:17
【速報】兵庫・斎藤知事 ワイン以外にも県産品「施策の参考のために受領していた」 辞職は改めて否定 パワハラ疑惑告発問題
兵庫県・斎藤元彦 知事(24日)

 兵庫県の斎藤元彦知事の“パワハラ”や贈答品の受領をめぐる疑惑が告発された問題で、斎藤知事は24日、ワイン以外にも県産品について「産業振興などの施策の参考にするために受領していた」と語り、「これからは明確なルール作りが必要」との見解を示しました。一方で「県職員との信頼を再構築し、県政を再構築していく私の責任」と改めて辞職を否定しました。

■県産品の受領「魅力知ることは重要」今後は「明確なルール作り」検討

 斎藤知事は24日の会見で、これまでも「前知事時代からの社交儀礼の範囲内での慣例」として、県産品を受け取っていたことを明かし、「施策の参考にするために消費したことはあった」と話しました。

 記者から、具体的なPRがなかったことについて指摘を受けると、「ひとつひとつPRすることはやってなかったが、PRのみならず、『県産品で魅力的なものがある』と私が知ることは重要だし、(生産者から)『知事に知ってほしい、何かのときにPRしてほしい』と言われ、参考にするために私が消費するということはある」との見解を示した上で、「これからは明確なルール作りが必要」として、今後、複数の部局が物品の受領のルール作りを検討すると説明しました。

 職員のOBや県内の首長から事実上の“辞職要求”が出ていることについては、「批判は真摯に受け止めていく。ただ、私としては百条委員会や第三者委員会を通じて問題への対応をしっかり行ってく。県職員との信頼を再構築し、県政を再構築していく私の責任の果たし方だ」と語り、改めて辞職を否定しました。

■告発の死亡男性が残した音声データ 「仕事として大事なこと」ワインの受領認める

 兵庫県の元西播磨県民局長だった男性は、今年3月、「職員は限界」「おねだり体質」などと知事のパワハラ疑惑などを告発し、19日に予定されていた百条委員会の証人喚問を前に、7日に死亡しました。遺書が残されていて、自殺とみられます。

 男性職員は、2022年に上郡町での地元の首長や議員らとの意見交換の場で録音された「ワインをちょっとまだ私は飲んでいないので、ぜひまた」「また折をみてよろしくお願いします」などと話す音声データを残し、「死をもって抗議する」という趣旨のメッセージや陳述書とともに、遺族が百条委員会に提出。19日の百条委員会では、この音声データと陳述書の採用と公開が決まりました。

 この音声データについて斎藤知事は19日、自身の発言であり2本ワインを約1週間後に受け取り自宅で飲んだことを認めた上で、「産業振興につなげるために、飲ませていただいた。その魅力を伝えたり、施策につなげたりすれば、仕事としては大事なこと」との見解を示していました。

読売テレビのニュース