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システム障害 ナゼ“世界規模”に…? 専門家は

2024年7月20日 6:02
システム障害 ナゼ“世界規模”に…? 専門家は

19日、日本や世界の各地で大規模なシステム障害が発生しました。このシステム障害ですが、なぜ“世界規模”にまで影響が広がったのでしょうか。専門家に話を聞きました。

ITジャーナリスト 高橋暁子氏
「クラウドストライク社のファルコン(ソフト)が原因なのでは。企業などに入れているセキュリティーソフトなんですけれど、そちらを入れているパソコンで不具合が多く起きている」

専門家が原因と指摘する「クラウドストライク」のソフト。そのクラウドストライク社のCEOは…

クラウドストライク社 ジョージ・カーツCEO
「この件で影響を受けたすべての方々に深くおわびします。サイバー攻撃ではありませんでした。システム更新のソフトウエアに不具合があり、マイクロソフトのシステムに問題を引き起こしました」

ウィンドウズの更新プログラムに不具合があったことで、障害が発生したと説明しました。

クラウドストライク社のソフトは本来、ウイルスなどを検知してパソコンを守る役割を果たしているといいますが…

ITジャーナリスト 高橋暁子氏
「(更新で入ったソフトが)どれが本当にウイルスで、サイバー攻撃なのかという認識がうまくできていない状態で、(正しい)コンピューティングが果たせない状態にある」

セキュリティーソフトが誤って、正常なシステムを攻撃してしまったことで障害が発生した可能性があるといいます。

ではなぜ、障害は“世界規模”にまで広がったのでしょうか─。

ITジャーナリスト 高橋暁子氏
「(『ファルコン』は)人気のソフトの1つ。世界中で同じソフトが使われていて、そのソフトで不具合が起きた」

クラウドストライク社は日本時間の19日夜、「問題が特定され、修正プログラムが展開された」としましたが、マイクロソフト社は根本的な原因は修復されたとした上で、一部の「オフィス365」のアプリやサービスに影響が出ていると発表。

この障害はいつまで続くのでしょうか?

ITジャーナリスト 高橋暁子氏
「一週間前後かかる可能性もありますし、(原因が)軽微なものであれば、一両日くらいまでにはなんとかなるかなと」

クラウドストライク社は「最新の更新については今後もウェブサイトで継続的に提供していく」としています。

(7月19日放送『news zero』より)