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【速報】SNSで繰り返し「死ね」男子中学生“いじめ”自殺 遺族が市と加害生徒11人に賠償求め提訴 大阪・門真市

2024年8月5日 13:12
【速報】SNSで繰り返し「死ね」男子中学生“いじめ”自殺 遺族が市と加害生徒11人に賠償求め提訴 大阪・門真市
提訴する男子生徒の遺族ら(5日)

 2022年、大阪府門真市の中学校で男子生徒がいじめを苦に自殺した問題で、遺族が市と加害側の生徒11人に対し損害賠償を求めて、5日、大阪地裁に訴えを起こしました。

■SNS上で「しんでみてーや」「Sine」 第三者委「あまりにも危機意識に欠けた対応」

 2022年2月、門真市立中学校に通っていた3年生の男性生徒は自ら命を絶ちました。

 市が設置した第三者委員会は調査の結果、合計62件のいじめを認定した上で「いじめと自殺は密接に関連があると考えられる」と結論づけています。

 大半はSNS上での誹謗中傷で、約20人の同級生らが匿名で書き込むことができるアプリを使い、「しんでみてーや」「いきるとかだっせ」「Sine」などと男子生徒に死ぬことを幾度となく求めていたということです。

 第三者委員会は調査報告書で、「繰り返し多方面からのいじめによる攻撃に晒された結果、心的ストレスが制御できずに本生徒を日々苦しめた」とし、学校の対応についても、本人や保護者が被害を訴えていたにもかかわらず、いじめとして認知せず、組織的に対応しなかったと指摘し、「あまりにも危機意識に欠けた対応だった」と厳しく批判していました。

■自殺後に「あいつ死んだな」加害生徒らが笑って電話

 訴状によりますと、遺族側は、いじめを行った生徒らについて「死亡するまで精神的攻撃を執拗に加えた」と主張。門真市に対しても、「担任教諭が適切に対処しなかった結果、強い心理的負荷を受けて自殺に至った」などと、加害生徒11人と門真市に対して賠償を求めています。遺族側が求めている金額は非公表としています。

 5日の提訴後、大阪市内で会見を開いた母親は、加害生徒らについて、SNSでの攻撃で適応障害を発症させたとして、傷害の疑いで警察に被害届を出そうとしましたが受理されず、やむを得ず今回の提訴に踏み切ったとことを明かしました。さらに男子生徒が自殺した後も、加害生徒ら同士で「あいつ死んだな」と笑って電話するなど、罪の意識が感じられなかったとしています。

 会見で男子生徒の母親は「息子が旅立ち2年6カ月が過ぎましたが、今だ現実を受け止めきれず悲しい日々が癒えず、息子を守れなかった自責の念にさいなまれています。加害者を絶対に許しません、罪を認めてほしいです」と話しました。

 一方、門真市教育委員会は「訴状が届いていないためコメントは差し控えます」としています。

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