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【速報】年末の惨事…飲酒運転で町内を夜間パトロール中の男性はね4人死傷 二審も「懲役10年」判決 大阪高裁も『危険運転』認定 

2024年7月3日 10:17
【速報】年末の惨事…飲酒運転で町内を夜間パトロール中の男性はね4人死傷 二審も「懲役10年」判決 大阪高裁も『危険運転』認定 
猪木康之被告

 2022年12月、大阪府堺市で、酒に酔った状態で車を運転して4人を死傷させた罪に問われた男の控訴審で、大阪高裁は3日、一審の懲役10年の判決を支持し、男の控訴を退けました。

 裁判で弁護側は「過失運転致死傷にとどまる」などと主張していました、3日の判決で大阪高裁は、「歩行者の発見が遅れたのではなく、過失とは全く異なる『危険運転』だ。過去の飲酒運転に左右されず、危険運転の故意はあった」として、一審と同様、危険運転致死傷罪を認定しました。

 判決後、死亡した山中さんの遺族は取材に応じ、「10年でも短すぎるが、控訴が棄却させれてほっとしている」と語りました。

■4時間以上にわたり生ビール、 焼酎2杯、ハイボール6杯を飲酒「飲酒運転にも常習性」

 建設作業員の猪木康之被告(50)は2022年12月、堺市中区で酒に酔った状態で車を運転し、町内会の夜間パトロール中だった男性4人をはねて、山中正規さん(当時46)と村上伸治さん(当時47)の2人を死亡させたとして、危険運転致死傷の罪などに問われていました。

 2023年3月に始まった裁判で、猪木被告は「酒を飲んで運転したことは間違いない」と述べた一方で、「酒の影響で事故が起きたかはわからない」として、起訴内容を否認。弁護側は「直前に他の車をよけるなど、飲酒の影響による事故ではない」として、過失運転致死傷の罪にとどまると主張していました。

 一審の大阪地裁堺支部は2023年9月、「4時間以上にわたり、生ビール1杯、焼酎2杯、ハイボール6杯を飲み、少なくとも酒気帯び運転の基準を大きく上回る状態で運転をし、法定速度を20キロ以上上回る状態で衝突した。飲酒運転にも常習性が認められ、危険性を顧みない態度で、長期の実刑は免れない」と指摘。危険運転致死傷罪を認定した上で、懲役10年の実刑判決を言い渡し、猪木被告側が控訴していました。

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