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【阪神】隙のない野球を感じさせる1プレー 小野寺の激走にルーキー森下も

2023年9月7日 11:25
【阪神】隙のない野球を感じさせる1プレー 小野寺の激走にルーキー森下も
勝利を喜ぶ阪神ナイン(写真:時事)
プロ野球セ・リーグ 阪神1-0中日(6日、バンテリンドーム)

阪神は初回に挙げた1点を守り抜き中日に完封勝利。優勝マジックを『13
』としました。そこには隙のない野球を感じさせる1プレーがありました。

初回、死球による影響で2試合ベンチから外れた近本光司選手に代わり、1番の起用となった小野寺暖選手が小笠原慎之介投手からヒットで出塁。2番の中野拓夢選手が初球できっちり送りバントを決めて1アウト2塁の場面。

3番に入ったドラフト1位ルーキーの森下翔太選手はレフト前へヒットを放つと、きわどいタイミングでしたが2塁ランナーの小野寺選手は一気にホームへ突入。ヘッドスライディングで間一髪かえり、結果的に決勝点となる好走塁となりました。

注目したいのは打った森下選手。ボールが本塁へわたるとみるや2塁へ進塁し、そこでベンチへ向かってガッツポーズ。得点にはつながりませんでしたが、続けて得点機をつくったルーキーにも高い走塁意識が垣間見られたシーンでした。

一方、中日は4回の攻撃で細川成也選手がヒットで出塁。続く石川昂弥選手がレフト前ヒットを放つと、ノイジー選手が捕球にもたつきましたが、細川選手は2塁でストップ。

さらに後続のカリステ選手がライトへ大飛球を放った際には、細川選手はハーフウエーで打球をみて、森下選手がライトフェンス手前で捕球した後は2塁へ帰塁。3塁へ進塁できず、2アウト1、2のままビシエド選手はピッチャーゴロでチャンスを生かせませんでした。

試合は両投手が奮闘し1点を争う好ゲーム。お互いにあと1本が出ない展開が続きましたが、この次の塁を狙う姿勢で阪神が首位の力をみせたように感じさせました。