松山 イーグルで劇的V 米ツアー8勝目
◇アメリカ男子ツアー ソニー・オープン・イン・ハワイ 最終日 (ワイアラエCC ハワイ州)
2打差の2位からスタートした松山英樹選手(29)は、2番でこの日最初のバーディーを奪うと、4番と8番でもバーディーを重ね、前半でスコアを3つ伸ばします。
ところが、首位のR・ヘンリー選手(米国)は、9番でイーグルを奪うなど、前半で5打差をつけられます。
それでも、松山選手は後半の10番、11番で連続バーディー。15番では長めのバーディーパットをねじ込みガッツポーズ。
そして、1打差を追いかける最終18番パー5で、松山選手はツーオンに成功。イーグルパットは惜しくも決まりませんがバーディー。ヘンリー選手はパーとなり、土壇場で並び、プレーオフに突入します。
18番でのプレーオフ1ホール目、松山選手は2打目をピンそばにつけるスーパーショットを披露。劇的なイーグルで、プレーオフを制して、今季2勝目。アジア勢では最多タイとなる米ツアー8勝目を挙げました。また、この大会で日本人選手が優勝するのは、1983年に現JGTO会長の青木功さんが、日本人米ツアー初優勝を果たした時以来となります。
優勝に松山選手は、「9番までは相手の勢いがすごかった。でも、チャンスがあると思ってやっていた。青木さんが初めてPGAツアーで勝ったところで僕が勝ててすごく嬉しい」と、喜びを語りました。
さらに、プレーオフでの2打目のスーパーショットについては、「完璧なショットが打てた。逆光でまったく見えなかったけど、歓声でいいところいったなと」コメント。
また青木功会長は、「ますますその強さに磨きがかかり、風格漂うプレーぶりと佇まいは、まさにメジャーチャンピオンに相応しい堂々としたもので、感心いたします」などと祝福。
そして青木会長は、自身が優勝を果たした1983年と同じ、18番でイーグルを奪い優勝したことについてもコメント。「今回優勝された開催コースのワイアラエカントリークラブは過去に優勝した経験があり、当時の自分に重ね合わせて今大会を見させてもらっていました。そういった意味でも、今回の松山選手の優勝は、私にとっても大変感慨深いものです」と喜びを語りました。
◆ソニー・オープン 最終日結果
優勝 松山英樹 -23(プレーオフ)
2位 R・ヘンリー -23
12位タイ 小平智 -15
41位タイ 中島啓太 -10
写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ