バンクーバーオリンピックのフィギュアスケート女子シングル・フリーを翌日に控え、現地時間２５日午前中に本番のリンクで行われた公式練習では、金メダルを争う浅田真央選手とキム・ヨナ選手（韓国）が同じ組で練習した。

　前日のショートプログラム（ＳＰ）では、浅田選手がオリンピックの女子ＳＰ史上初のトリプルアクセルに成功。対するキム選手は世界最高得点で浅田選手を上回り、１９歳の２人がハイレベルな金メダル争いを演じた。

　キム選手と浅田選手の得点差は４．７２で、浅田選手の金メダル獲得について、ミスなく演技を終えること、２回予定しているトリプルアクセルを成功させることがカギを握る。

　浅田選手の練習を取材した、トリノオリンピック・フィギュアスケート女子シングルの金メダリスト、荒川静香さんは「完ぺきなトリプルアクセルでした。問題ないです。すごくタイミングが合っている。いい表情をしていて、目に力もあります」と話した。

　フリーの演技は日本時間２６日午前１０時から行われる。滑走順はキム選手が２１番目、浅田選手は直後の２２番目に登場する。