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イスラエル軍、レバノン北部の町を空爆 少なくとも18人死亡

2024年10月15日 0:47

イスラエルがイスラム教シーア派組織ヒズボラとの戦闘を拡大する中、イスラエル軍は14日、レバノン北部の町を空爆し、少なくとも18人が死亡しました。

ロイター通信によりますと、イスラエル軍はレバノン北部にあるキリスト教徒の住民が多い町を初めて攻撃しました。これまでの軍事作戦は南部や首都ベイルート郊外で行われていましたが、北部まで拡大した形です。レバノン赤十字社は、この攻撃で少なくとも18人が死亡したと発表しています。

レバノン駐在のアメリカ大使館は14日、アメリカ国民に対し、出国のための航空便はいつまでも運航されるわけではないとした上で、「今すぐ国外退去を強く勧める」と呼びかけました。さらなる戦闘の悪化が懸念されています。

一方、イスラエル軍の戦車が国連レバノン暫定軍の敷地内に侵入したことに対し「国際法違反だ」との批判が高まる中、イスラエル軍は14日、新たな映像を公開しました。

イスラエル軍は「ヒズボラの武器が埋められていた場所からわずか数十メートルの場所に国連レバノン暫定軍の拠点がある」と主張していて、国連軍の敷地内への侵入を正当化しています。

EU=ヨーロッパ連合のボレル上級代表は14日、国連軍への攻撃は「まったく受け入れられない」と非難しています。

最終更新日:2024年10月15日 0:49