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【思い出のジャイアンツカップ】巨人・増田陸 「仲間と切磋琢磨して、野球の楽しさを覚えた」中学時代

2022年8月10日 13:03
【思い出のジャイアンツカップ】巨人・増田陸 「仲間と切磋琢磨して、野球の楽しさを覚えた」中学時代
ジャイアンツカップの思い出を語ってくれた増田陸選手(球団撮影)

◇全日本中学野球選手権大会 ジャイアンツカップ2022(8月15日~20日、開会式は14日)

新型コロナウイルス感染拡大で3年ぶりの開催となった中学生の“夏の甲子園”とも言われるジャイアンツカップ。決勝戦は20日に東京ドームで行われます。1994年から始まったジャイアンツカップには現在プロ野球で活躍する選手が多く出場しています。15日から始まる今年の大会を前に過去にどんな選手が出場していたのか、紹介していきたいと思います。

今回は“元気印”としてファンの間で知られるようになった巨人の増田陸選手です。2015年、大阪福島リトルの一員としてジャイアンツカップに出場していました。

「中学野球の一番でかい大会だと思うんで、興奮しました。2回戦で負けたんですけど、すごく楽しかったです」

増田選手は大阪福島で、現在ソフトバンクに所属する野村大樹選手や、2018年に甲子園春夏連覇を果たした大阪桐蔭校でキャプテンを務めた中川卓也選手(現在は早稲田大学)と一緒にプレーしていました。

■2015年 1回戦は“因縁の”大阪対決

柏の葉公園野球場で行われたジャイアンツカップ1回戦。大阪福島リトルの相手は増田選手いわく“その時中学野球で一番強いと言われていた”枚方ボーイズ。当時の枚方には現在、ロッテに所属する藤原恭大選手と広島の小園海斗選手など名前を連ねていました。

ジャイアンツカップで1回戦で枚方とあたったことに、実は大阪福島のメンバーは喜んでいたといいます。その理由はその前の年の12月に行われたタイガースカップでした。「秋に(枚方に)負けたんです。大差で(スコアは0-6)負けて、夏は絶対、ジャイアンツカップで借りを返すという目標を持っていました」そして、そのリベンジの時。

増田選手は1番ショートでスタメン出場し、3打数1安打1打点。4番野村選手は4打数3安打4打点と打線が爆発し、10-0でコールド勝ちとなりました。「運良く1回戦であたって。借りを返すことができて、すごくよかったです」中学3年の夏を最高の思い出で締めくくることとなりました。「すごく野球が楽しかったです。仲間と切磋琢磨して、野球の楽しさを覚えた試合だったかなと」

現在、巨人の1軍で並み居る強打者の中で、なんとかレギュラーの座を勝ち取ろうと気合十分の増田選手。中学時代に行っていた地道な努力が今の自分を生んでいると話してくれました。

「家に帰ってから、1人でスイングしたり、お父さんに手伝ってもらったり。そういう小さな積み重ねが、すごく今につながっているのかなと思っています」

最後に、3年ぶりに開催されるジャイアンツカップ出場するすべての後輩へ、増田選手からメッセージをもらいました。「暑い夏ですけど、東京ドームでプレーできることを目指して、1球1球アツくプレーしてもらいたいなと思いますので、頑張ってください」