×

プロ野球選手会、WBC不参加方針を決定

2012年7月20日 19:56

 日本プロ野球選手会は20日、来年に行われる野球の世界一を決める大会「第3回ワールド・ベースボール・クラシック」(WBC)への不参加の方針を決めた。

 WBC出場に対し、日本プロ野球選手会は20日、大阪府で臨時大会を行い、全会一致で大会不参加の方針を決めた。これまで選手会は、大会を主催するメジャーリーグとメジャーリーグ選手会の共同設立会社「WBCI」に対して参加国への公平な利益分配を求めてきたが、主張を完全には受け入れられなかったため、今回の結論に至った。日本は第1回大会から2連覇を成し遂げている。

 日本プロ野球選手会・新井貴浩会長は「去年7月から主催者側にアプローチしていた。僕たちはボールを投げたのに、投げたボールが返ってこなくて、苦渋の決断をした」とコメントしている。一方、日本野球機構・加藤良三コミッショナーは「ファンの夢と期待がかかっている。選手会と交渉を続けていきたい」としている。

 この方針に対する反応は以下の通り。

 「読売ジャイアンツ」の阿部慎之助選手「選手会の方々も時間をかけてやっていただいた決断だと思うので、選手はそれに従うしかない」

 「東北楽天ゴールデンイーグルス」の田中将大投手「国際大会というのはすごく大事なところですけど、そういう意味でも苦渋の決断だったと思う」

 「福岡ソフトバンクホークス」の内川聖一選手「日の丸をつけて戦うというのは、素晴らしい経験になるということは、前回味わわせてもらいました。全体で話し合ってもらったものに、僕は従いたいと思います」

 読売ジャイアンツの原辰徳監督「最終決定であるならば仕方ないことだけれども、双方話し合う余地があるならば、しっかり話し合いをしてほしい。しっかりとした話し合いの中で決めることが大事でしょう」

 第1回WBC日本代表監督の王貞治さん「再度、日本野球機構が選手会と話し合いの場を持つと聞いているので、それに期待したい」

24時間ライブ配信中
日テレNEWS24 24時間ライブ配信中
logo

24時間ライブ配信中