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韓国選手の行動に賛否 韓国と開催地の反応

2012年8月14日 0:16

 ロンドン五輪サッカー男子の日本対韓国戦で、日韓が領有権を主張する島根・竹島(韓国名=独島)について韓国・朴鍾佑選手が「我々の領土だ」とするメッセージを掲げた問題で、韓国では「選手自体に問題はなかった」という声がある一方、開催地・ロンドンでは「政治的なメッセージを掲げるタイミングではない」との意見が聞かれた。

 韓国・ソウルでは、「我が領土を我が領土だと言ったのが何が間違いなのか、よくわからない。メダルをはく奪されることではないと思います」「韓国人として当然だ」などと問題視しない意見が聞かれた。一方で、「僕の考えではちょっと軽率だったと思います。オリンピックの精神に違反したと思う」といった見方もあった。

 ロンドンでは、「他の国々も様々な政治的なものを全て置いてきて競技をやっている。それがルールだから、どんな政治ももちこんじゃいけないよ」などと、朴選手の行動を疑問視する声が上がった。

 国際オリンピック委員会(=IOC)は、オリンピック施設での政治的活動を禁じていることから、朴選手へのメダルの授与を保留している。韓国サッカー協会は、朴選手が掲げたメッセージは観客席でたまたま渡されたもので、政治的な意図はなかったと説明。

 また、韓国の主要メディアは、朴選手以外の他の選手も、こうしたパフォーマンスを行う可能性があったと報じている。

 韓国サッカー協会は、16日までに、国際サッカー連盟(=FIFA)へ調査報告書を提出する予定。IOCは、FIFAの対応を見てメダルを授与するかどうかを決めるとみられている。

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