“サミット”開催地 志摩市は喜びに沸く
来年、日本で行われるサミット(=主要国首脳会議)の開催地が三重・志摩市に決まった。開催地に決まった志摩市は、喜びに沸いた。
5日午後、羽田空港で安倍首相が会見を開き、来年のサミットの開催地は、三重県の志摩市に決まった。開催地に選ばれた志摩市は、歓喜に沸いた。
地元の飲食店では…
女性「え!?ドキドキ、うれしいな」「『賢島サミット定食』を考えようかなと思って」
開催へ早くも高まる期待。うれしさのあまり、女性は涙を流した。
来年の候補地に名乗りをあげていたのは、志摩市、名古屋市、浜松市、仙台市、長野・軽井沢町、新潟市、神戸市、広島市の全国8つの自治体だ。なぜ志摩市が選ばれたのか。
英虞湾に浮かぶリゾート地「賢島」はサミット会場の候補地だ。この島へ渡る手段は、“2本の橋”だけ。通行を制限でき、テロ対策がしやすいのだという。
また、隣接する伊勢市の伊勢神宮には、たびたび、皇族や首相らが訪れている。そのため、三重県警は要人警護の経験も豊富だ。この伊勢神宮について、安倍首相は「伊勢神宮の荘厳(そうごん)でりんとした空気を共有できればよいと思います」と話した。
長い歴史を持つ伊勢神宮。ここに各国の首脳を呼ぶことで、日本の伝統文化をアピールする狙いもあるとみられる。
一方、注目されているのが開催による経済効果だ。2008年にサミットを開催した北海道・洞爺湖町では、各国の要人に加え、報道陣や警察官など多くの人が訪れた。その経済効果は、来場者の宿泊など直接的なものだけでも約350億円。さらに、閉会後も国際会議が開かれるなど、284億円の経済効果があったという。
日本では、8年ぶりとなるサミット。どんなメッセージが発信されるのだろうか。