【高校サッカー北海道全力応援】勝利で恩返し誓うJ内定主将「札幌大谷」を応援したい5つのこと

1.100年以上の歴史を持つ中高一貫校
札幌市に所在する中高一貫校で、1906年に女子校として創立されました。サッカー部は男女共学となった2009年に設立され、今年で創部16年目。OBには現カターレ富山の大山武蔵選手がいて、他競技でも五輪3大会出場のアイスホッケー女子日本代表・藤本那菜選手などアスリートを輩出しています。
2.モットーは『人とボールが動く自由なサッカー』華麗な得点集団
大切にするのは「ボールを奪われない、逆に奪う、常にゴールを目指す」という原則。細かくパスをつないで崩したり、フィジカルで勝負したり…ピッチ上では選手たちに考えさせることで、多彩な得点パターンを生み出してきました。プリンスリーグ北海道ではリーグトップの53得点、FW簗詰夕喜選手(3年)が得点王、MF松本陽翔選手(3年)がアシスト王に輝きました。
3.道内強豪校から逆転勝利 4大会ぶり4度目の全国へ
11月に行われた選手権北海道大会決勝では、道内強豪の旭川実業と対戦。開始早々に先制を許しますが、前半20分に森詩音選手(3年)、前半32分に真浦劉選手(3年)がゴールを決め逆転。途中出場のエース簗詰選手も終盤にゴールを決め、3対1で勝利。
4大会ぶり4度目の全国の切符を手にしました。選手権全国大会での目標は「ベスト8以上」です。
4.これぞスペイン流!?完全分業の指導体制
二度スペインでの短期コーチ留学経験のある就任3年目の清水隆行監督。指導法は少し独特です。
技術面の指導は丸谷智明コーチを中心に各コーチに一任し、自身はチームマネージメントに重きを置いています。「僕1人で全てはできないけど、各々が仕事をしっかりすれば良いチームになりますから」。
試合中も前に出て指示を出すのは丸谷コーチ、ベンチで交代の差配や戦術面を構築するのが清水監督と“完全分業制”で全国の舞台を戦います。
5.来季FC今治加入内定の主将「支え続けてくれた家族のために」
チームの中心は、1年生からスタメンのキャプテン・笹修大選手。すでに来季JリーグFC今治への加入が内定。フィジカルの強さと足元の技術に加え、冷静な判断力に長けています。
チームメイトからの信頼も厚く、「ピッチ上の監督」と評されています。
キャプテン・笹選手を支えてきたのは一家の大黒柱である母・奈緒美さんと、食事管理をする祖母・美知子さん。
183センチ77キロという恵まれた体格は「おばあちゃんがいたからつくられた」といいます。また美知子さんは孫の試合をほぼ全て観戦し、試合展開やポイントを独自のサッカーノートに書きこんではアドバイスを送ってきました。
「おかあさんにも、おばあちゃんにも全国舞台を楽しんでほしい。絶対に勝って終わりたい」と笹選手。最高の仲間と共に、家族への恩返しとなる勝利を誓います。
(取材・文 高校サッカー選手権民放43社 / 札幌テレビ)