■キャプテンの地元で練習を開催 大八木総監督のジョークさく裂
迫る箱根駅伝へ主将・篠原倖太朗選手(4年)の地元である千葉県山武市で開催された練習。地元のヒーローを一目見ようと大勢の子どもたちが集まる中、佐藤選手もこの練習に参加しました。
選手が輪になってウォーミングアップを行う中、集まった子どもたちの姿を見た大八木弘明総監督は「篠原に憧れて子どもたちも陸上をやるようになる」と将来を語ると、篠原選手も「駒澤来るかも」と返答。
これに対し、大八木総監督が「その頃俺死んでいるかも(笑)」とジョークを飛ばすと、それを聞いた伊藤蒼唯選手(3年)は「より一層元気かも」と答え、笑顔に包まれました。
■王者奪還へ 復活を期す佐藤圭汰
3年生の佐藤選手は、屋内5000mの日本最高記録を保持する世代トップランナー。しかし、恥骨を痛めていた3年生の今季は出雲駅伝と全日本駅伝を共に欠場。
「本当に今年はもう何も出られないと思っていたのですけど、(出雲・全日本駅伝の)みんなの頑張りを見て、箱根はせめて自分も走りで貢献したいなという思いが芽生えました」
佐藤選手は、11月から本格的な練習に復帰。篠原選手らと山武市での練習では、遜色ない走りを見せ、調子は上向き。
練習後には、子どもたちとともにジョギング。そしてサイン攻めにあいながらも、心身共に充実の表情を見せていました。
「練習はだいぶ余裕をもってできた。いろいろな方に応援していただいて、さらに頑張らないとなという思いになりました」
藤田敦史監督は「圭汰がいなくなったことで、どうやって俺たちは戦うってなった時に、いろいろなことを一人一人が考えるようになった。それを見た圭汰が休んでいる場合じゃないというふうに思うことができたのは、このチームの良さ」とコメント。
佐藤選手の不在の間、エースに頼らない総合力の高いチームに仕上がってきたことをポジティブに評価しています。
前回の箱根駅伝では、3区で好タイムを残すも青山学院大学の太田蒼生選手に抜かされた佐藤選手。「今回はリベンジします！色々な意味で。恥骨をケガしているこの悔しさを晴らすのもそうだし、(前回王者の)青学にリベンジしたいという意味もある」と箱根駅伝での雪辱を誓います。
