【高校サッカー沖縄全力応援】沖縄の歴史を塗り替えたい!「那覇西」を応援したい5つのこと
1. 多数のJリーガーを輩出 県内屈指の名門校
選手権全国大会の出場回数は県内最多、今回で18回を数える県内屈指のサッカー名門校です。現役時代は名古屋グランパスで活躍し、昨季は大宮アルディージャのヘッドコーチとしてJ2昇格に貢献した喜名哲裕さん、92回大会では主将としてチームをベスト16に導き昨季は名古屋グランパスで活躍した徳元悠平選手など、サッカー部のOBはJリーグの舞台で活躍しています。
2. 30年前に県勢最高位・ベスト8に
インターハイの出場回数も18回、平成17年の千葉大会では準優勝に輝くなど全国の舞台でもその強さを見せつけてきました。全国高校サッカー選手権の最高成績はちょうど30年前、73回大会のベスト8です。それから30年間、沖縄県勢はベスト8の壁を越えられていません。
ベスト8のメンバーで昨季はJ3大宮アルディージャのヘッドコーチを務めた喜名哲裕さんも、「あれから30年。那覇西がベスト8の壁を越える事を楽しみにしている」と後輩たちの活躍に期待を寄せています。
3. 4大会ぶりの悲願
県内最多の選手権全国大会出場を誇るも近年は全国の舞台から遠ざかっていました。第101回大会は決勝でPK戦の末敗戦。前回の第102回大会でも決勝でPK戦の末敗れ2年連続決勝の舞台で涙をのみました。
今年も決勝のピッチに立った那覇西は新人大会で敗れたライバル宜野湾と対戦。
過去2年決勝でのPK戦で敗れた悔しさを胸に前半からチャンスを作り前半10分、去年PKを外し涙を流した玉寄一星選手(3年)が一気に裏に抜け出し電光石火の先制ゴールを奪うと、その6分後にも屋比久愛都選手(3年)のスルーパスを受けた玉寄一星選手(3年)が右足を振り抜き2点目を決めます。
去年は1点もとれなかった決勝のピッチで4点をあげた那覇西は、4対1で宜野湾を下し4大会ぶり18回目の優勝を達成しました。
4. “超”攻撃的サッカー
去年は決勝で0対0、PK戦の末敗戦。大会無失点を貫くも準優勝だった悔しさが、那覇西の攻撃を変えました。
新チーム発足時から全員で話し合って、クロスの回数やシュートの本数・精度全てを向上させてきました。その結果、県大会ではサイド攻撃を中心とした攻撃的サッカーで5試合で32得点をあげるなど攻撃力が爆発しました。
選手たちも「これまでの攻撃的サッカーから超攻撃的サッカーに進化した」と手ごたえを語ります。
那覇西を率いる運天直樹監督は「全国大会では沖縄のスーパースター、具志堅用高さんのボクシングのように、攻めて攻めて攻めまくるサッカーがしたい」と力を込めます。
5. 中学生からともに汗を流す3人
沖縄県大会ではチームトップ7得点をあげたエースストライカーの與古田頼選手(3年)、チームをまとめるキャプテンの上地克幸選手(3年)、ロングキックが武器のセンターバック・亀田安澄選手(3年)の3人は中学時代は同じクラブチームに所属し中学・高校と共に汗を流しています。
高校1年生の時、與古田頼選手(3年)の兄が県外の高校から選手権全国大会に出場し、3人は全国大会1回戦の応援に駆けつけました。その舞台が今回1回戦が行われる味の素フィールド西が丘です。
全国選手権の試合をその目で見た3人は「絶対に自分たちも選手としてこの舞台に戻ってこよう」と誓いました。あれから2年、超攻撃的サッカーに磨きをかけた那覇西の中心メンバーとして3人は味の素フィールド西が丘に戻ってきます。
「自分たちで沖縄の歴史を塗り替えて、応援してくれる沖縄の人たちに元気を与えたい」
那覇西の初戦は12月29日に行われる富山県代表・龍谷富山との1回戦。沖縄の歴史を塗り替えるために、一戦必勝、まずは初戦突破を目指します。
(取材・文 高校サッカー選手権民放43社/沖縄テレビ放送)