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車いすテニスの新星16歳の小田凱人 年間王者決定戦最年少Vから帰国「ようやく実感が湧いてきた」目標は24年パリ金メダル

2022年11月9日 16:15
車いすテニスの新星16歳の小田凱人 年間王者決定戦最年少Vから帰国「ようやく実感が湧いてきた」目標は24年パリ金メダル
NECマスターズを史上最年少の16歳で制した小田凱人選手
車いすテニスの年間王者を決めるNECマスターズを制した、16歳の小田凱人(ときと)選手が8日、日本に帰国し取材に応じました。

小田選手は6日に行われた同大会の決勝で、当時世界ランキング1位のアルフィー・ヒューエット選手をストレートで破りました。16歳5か月29日でのタイトル獲得は、ヒューエット選手が持っていた19歳11か月27日の最年少優勝記録を大幅に更新する快挙でした。「ようやく実感が湧いてきた。試合が終わった直後は本当に信じられず、夢の中にいるような感覚だった」と喜びを語った小田選手。

今季は4月に、日本車いすテニス界最年少となる15歳11か月20日で、プロ転向を発表。「ただ勝つのではなく、年齢を武器に戦いたい。より早くというところはかなり意識している」と最年少記録更新へ、意欲を燃やしていました。

有言実行の記録更新に「最年少記録を大幅に更新できたことはうれしい。『最年長』は競技を続けていればかなうが、『最年少』は競技を始めた時期や運もある。改めて恵まれていると感じた。自分にしかできない記録をつくって、より多く最年少のタイトルをとりたいと思う」とさらなる活躍を誓いました。

シーズン最後の戦いを終え、世界ランクが4位まで上昇した小田選手。今後の目標を聞かれると「一番大きくあるのはパリパラリンピックでの優勝。今回のマスターズの優勝でより明確に見えてきた」と意気込みました。

さらに、レジェンド国枝慎吾選手の名前を挙げて「まだ一度も勝利していない。もし国枝選手と対戦して勝利するなら、必ず僕は日本で実現したい。頑張っていきたい」と力強く語りました。
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