パリ五輪 日本のメダル獲得は? 社交ダンスは落選し、新競技に選ばれた“ブレイキン” 関係者が明かす秘話
■日本の競技人口は推計600万人 アメリカ発祥の“ブレイキン”
1970年代アメリカ・ニューヨークで発祥した“ブレイキン”。縄張り争いをしていたギャングが「暴力ではなく、音楽とダンスで勝負しよう」と呼びかけたのが、はじまりとされています。
日本では、2012年から中学校の保健体育で、ロックやヒップホップなどのリズムに乗って全身で自由に弾んで踊る「ダンス」が必修化されました。ストリートダンス協会の調査によりますと、ダンスの競技人口は推計600万人を超え、サッカーの534万人(総務省・統計局調べ)よりも多いとされています。
また、同じ「ダンス」でも、バレエや“社交ダンス”(洋舞)をする人は129万人と、統計上では、古くからある“社交ダンス”よりも、“ブレイキン”などのストリートダンスの方が、より身近なダンスとして広がりを見せています。
実は、その“社交ダンス”には、ある秘話が。
■日本ダンススポーツ連盟「五輪の追加種目にブレイキンと社交ダンスを申請」
日本ダンススポーツ連盟 担当者「連盟は40年以上前からオリンピックの種目に“社交ダンス”が選ばれることを目標としていました。数年前に、社交ダンスと“ブレイキン”を一緒に申請したところ、パリオリンピックの競技に"ブレイキン"が選ばれ、残念ながら、社交ダンスは採用されませんでした」
2020年の12月、 パリオリンピックの競技として採用されたのは、"社交ダンス”ではなく、"ブレイキン”でした。
日本ダンススポーツ連盟は、「国際オリンピック委員会(IOC) はアーバンスポーツのカテゴリーを取り入れているので、"ブレイキン”が採用されたのではないでしょうか」と話します。
ギャング同士の抗争の解決の手段から、時代の変化と共に、オリンピックの競技に発展していった"ブレイキン"。女子の予選は、日本時間9日から、男子は10日から予選が行われます。